今回は神戸市にあるメリケンパークにて、
防潮鉄扉閉鎖の防災訓練の見学に行ってきました!
【防潮鉄扉閉鎖訓練】
防潮鉄扉とは?
読み:ボウチョウテッピ
台風や津波などの「いざというとき」に閉鎖することで“堤防の一部”となり、水害を防ぐ鉄製の扉のこと。
〈防潮鉄扉の特徴〉
・場所:パーク内各所
・高さ:1〜2mほど(地盤高さによる)
・所要時間:1分弱
※メリケンパーク内において
パーク内の至る所に設置されており、それぞれの地盤高低に合わせて様々な高さの鉄扉がありました。
鉄扉は電気で稼働されており、停電の際は予備電力により稼働されます。
元々は鉄製だった鉄扉をアルミ製の物に改良することにより、軽さと強度を兼ね備えたものとなりました。
また、従来はレバーを差し込んで手動で稼働していたため、5分ほどかかっていたそうです。
一刻を争う災害時に、遠隔かつ無人で閉鎖できるのは安心ですね!
〈訓練内容〉
現地と操作地を中継で繋ぎ、モニターを確認しながら稼働します。
今回は2つのゲートを稼働しました!
現地:2〜3名の職員
館内:3名の職員
それぞれが連携を取り合い、現地の通行人の安全等を確認しながら訓練を行います。
①まずは注意喚起のアナウンスが鉄扉周辺に放送されます。
②その後、安全が確認されるとゆっくりと鉄扉が閉鎖します。
③鉄扉停止後は下にできた隙間を埋めるため、鉄扉が下がります。
④最後に、閉鎖確認完了とともにアナウンスが停止されます。
※稼働中に人や障害物、または鉄扉に取り付けられたセンサーに振動を検知した場合、自動停止され職員の確認後に再び遠隔操作が続行されます。
訓練自体は毎年実施されていますが、
遠隔操作での稼働が導入されたのは2020年からとなるため、
今回の2021年度が初めての遠隔操作による訓練となりました。
遠隔操作になったワケ
⇒現地で鉄扉閉鎖に動いた人々の逃げ遅れを防ぐため。
常に閉鎖作業をできる人が近くにいない場所は、
遠隔操作によって確実かつ低コストであるタブレットでの稼働となりました。
そうすることにより、どこにいても防潮鉄扉の閉鎖を行うことを可能としました。
なんとタブレットによる稼働を行なっているのはここだけ!
防潮鉄扉は神戸市に208箇所あり、今のところ、遠隔操作できるのはその一部だそうです。
遠隔操作できる鉄扉が増えれば、安全なところから確実に閉鎖ができるかもしれませんね!
【職員からあなたに伝えたいこと】
災害時において、防潮鉄扉などのハード面から皆さんを守りますが、
迅速な避難を行うなどソフト面からの安全確保も大切にしてほしい。
安易な気持ちで、危険な場所など決して見に行かないでほしい。
神戸にお住まいの方には、くらしの防災ガイドを配布しているので、
どういった時、どういった場所に避難するのかを確認してほしい。
あなたとあなたの大切な人を守るために、いざという時のために働く人たちがいます。
調べれば避けられた後悔を、知っていたから避けられた被害へと変えていけるといいですね!
Writer:ヤマトユカ/Osaka(https://www.instagram.com/no.38yes/?hl=ja )