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どのように災害に備えるか、向き合うか、そして当事者意識を持つか。

令和6年能登半島地震により被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。
今回は、日本青年会議所(JC)主催 2024年度京都会議にて、
国土強靱化委員会「第1回 学びある防災会議」に参加させていただきました。
この会議には、日本中から日本青年会議所に所属される方が集まり、
“どのように災害に備えるか、向き合うか、そして当事者意識を持つか”を考えました。

スピーカーの日本青年会議所のOBの斉藤和治様のお話の冒頭で、災害に関する3つの知識を学びました。
#333の法則
発災時に必要な行動を3秒〜30年に渡りまとめた法則のこと。
この中でも重要となるのが、命を守る緊急救護期である3秒、3分、3時間であるとされています。

#72時間の壁
72時間=丸3日間は、人命救助のタイムリミットと言われています。

#1mは一命取る
1mの“高さ”から自由落下をすると身体に1.5tの衝撃が加わります。
また、1mの“津波”に遭遇すると、生存率は0%です。

これらを見て、“防災”には決して災害備蓄品を備えるなどのハード面だけでなく、
知識やいざと言う時の心構えなどのソフト面も大事になるのだなと感じました。

そして、斉藤和治様が繰り返しおっしゃっていたのが、「初動」が大事だということです。
発災時には、まず第一に自分の命を守り、次に近くの人の安全も確保する。
誰しもが理解出来ていると思うかもしれません。

ですが、あの日、文字を目にしただけで立ちすくんでしまった私が、
いざという時に適切な初動対応が出来るのか?
SNSで見た、能登半島地震発生時にパニックになりショッピングモールで
人が走り回る映像を思い出して、
きっとそうではないだろうなと思い直しました。

続いて、組織としての初動対応についてのお話がありました。
発災時には、災害対策本部の設置、従業員安否確認、
被災状況と規模の把握、ニーズの把握、広報活動などの動きをいち早く行うことが大切だそうです。
特に、支援を始めるにあたって重要となる被災状況と規模の把握の部分では、
酷いところほどなかなか被害状況があがってこない中での情報収集と判断をしなければならず、
ここでも知識や心構えが活かされるのだなと感じました。

最後に、なぜJCが災害支援をするのか。
私が最も納得し、感銘を受けた部分です。

それは、JCなら“公平な支援”が出来るから。
行政では支援する全員を同じように【平等】いわゆる公共な支援になってしまいますが、
JCの民間であれば、【公平】な支援ができるのです!
だからこそ、型にはまった支援を行うのではなく、
被災者や被災地には今何が必要なのかを見極め、それぞれにあった出来る限りの支援をする。

私は今まで、何か災害が起こっても、国のシステムで勝手に復旧していくものだと思っていました。
ですが、今回のお話を聞いて、そこには一人一人の判断と働きかけがあることに改めて気付きました。

助けを求めているのも、そこに救いの手を差し伸べられるのも、人であること。
同じ国で起きた災害ですら、どこか他人事のように感じてしまうことがあります。
今日からその考えを改め、災害への備えと支援を自分なりに行っていきます。

この会議の最後には能登半島地震の災害支援募金が行われており、
お手伝いをさせていただきました。
自分達なりにできる支援というのを少しでも意識してやっていきたいです。

 

Writer:福田 彩乃(Kyoto/ https://www.instagram.com/__.dayn/ )

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