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「困った」を解決するために寄り添ってくれる存在。

ソーシャルワーク、という言葉を聞いた事はありました。
ですが、どんな活動をされているのか詳しく知らなかったので
普段の活動のことからそうして災害時の活動についてお聞きしました。

ソーシャルワークとは、
人々が生活していく中での問題を本人と話し合いながら一緒に解決を目指していくお仕事。
社会福祉士の方々は、
普段の生活の困ったに対して一緒に解決するために寄り添ってくれます。
生活をよりよくするために力を貸してくれる存在で、終わりのある支援だとか。
そんな日頃からの「困った」に対して寄り添ってくれる社会福祉士の方々は、
災害時にはどのような活動を行っているのでしょうか。

災害が起きた時、社会福祉士の方々は依頼を受けてから初めて動けるのだと言います。
災害が発生し、
多くの被災者がいる中で彼らの支援がより必要としている地域に向かうためです。

熊本地震の際の活動は、地震は4月14日に発生しましたが、
6月13日に活動を始めていることを教えてくださいました。
熊本地震が発生してからすぐ社会福祉士会側から協力の申し入れをしていますが、
そこから正式に依頼を受けたのは5月中旬だそうです。
今年発生した石川県の能登半島地震へも、
6月に依頼があり10月に入ってから2名の社会福祉士を熊本県から派遣されていました。

依頼を受けた後、
派遣される社会福祉士の方々はこれから向かう支援地域の勉強をしてから向かうのだそうです。
これは地域の人口や環境、特色を理解をしてから支援を行うためとのことでした!

ですが、一方で課題があると言います。

災害時の支援を行う社会福祉士の方々は、
各都道府県から派遣されています。
社会福祉士の方だけではなく、
福祉支援を行う団体からも多くの方々が派遣されてきている中で、
支援をこれから行う方のお話を聞く際、
情報を一括して管理する体制が整っていなかったため、
一度話したことをまた別の支援団体にももう一度お話していただかなければいけない状況になってしまったそうです。

その時、横のつながりを意識していかないともっとスムーズに支援を行えない、と感じたと言います。
連携をよくするため、今は研修や会議を行う回数を増やしているのだとか。
支援を行うその姿勢も素敵なことながら、
課題点を見つけて改善するために行動をしている姿を見て、
支援を行う方々はみな気遣いに溢れているばかりだと感じました。

お話を聞かせてくださった社会福祉士の方は、
熊本地震では被災した被災者の立場の方でした。
能登半島地震への支援は、熊本地震の際に支援してくださった石川県の方々への恩返しだと仰っていました。
助けてもらった恩は忘れないと。
この10年の間に2回も大きな地震があり、
また各地で豪雨被害などで被災される地域も増えた今、
助けられたからこそ助けたいと力強くお話してくださいました。

writer:ワタナベエリナ(Fukuoka/https://www.instagram.com/erina_kinoto/?hl=ja)

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