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地震はタイミングを選んでくれないからこそ備える大切さ

今年元日に起きた能登半島地震において、多くの人が一番に感じたことは
“地震はタイミングを選んでくれない”
ということではないでしょうか。

その上で、1月19日に行われた日本青年会議での「学びある防災会議」では斉藤和治様より、
実体験に基づく非常に危機感のあるお話を聞くことができました。

お話の中で、私自身がハッとさせられたこと、
それは「1メートルは一命をとる」ということ、そして「初動が重要」ということです。

「1メートルは一命をとる」とは、万が一1メートルの津波に巻き込まれた場合の死亡率は0%、
そして1メートルの高さから落ちた場合に体が受ける衝撃は1.5tであるということを表しています。
元日にテレビで津波情報を見ていたとき、
実際に到達した津波が想定されていた高さより低い1メートルほどであることに対して、
私と同じように安心感を感じてしまった人は多いのではないでしょうか。
ただ、実際にはその“たった1メートル”が命を奪うのだと、改めて津波の恐ろしさを実感しました。

続いて、「初動が重要」とは地震発生後3秒・3分・3時間での動きが非常に重要視されているということです。まず初めに大事なのは、自分の安全を自分で確保するということ、
その次に大事なのが家族や従業員の安全を確保するということになります。
その後、決して慌てずに行動し、
冷静に災害対策本部の立ち上げや安否確認、被害情報の把握を行なっていくことになるのです。

そしてこの初動を踏まえた上で、重要になってくるのが日本青年会議の存在になります。

JCという日本青年会議所には、
他の組織とは異なり、
①地域への密着性
②専門性
③場面に応じたリーダーシップ性
という3つの特徴を兼ね備えています。

政府の行う、“国民全員のため”の「平等」な支援ではなく、
“必要な人に届けるため“の「公平」な支援を行う際に、
これらの特徴を持ったJCは大きく力を発揮すると言えるのではないでしょうか。

最後に、自分の地域以外で起こった災害について、
他人事のように思っている人も少なからずいるのではないでしょうか。

ここで重要なのは「誰かに支援した経験は、自分自身が被災した際に必ず役に立つ」ということです。

私自身も今回のお話をきっかけに、
私が生きている間に必ず起きるであろう南海トラフ地震に備えるためにも、
防災支援について深く考えてみようと、そんな風に思える貴重な経験でした。

 

Writer:河野もも(Kyoto/ https://www.instagram.com/momo_pinkgram/   )

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