「ぼうさいこくたい2023」のブース展示の中で、
100年前に発見された手紙の関係者を探しています!
と書かれた資料が目に留まりました。
それは、一般財団法人世界防災フォーラムさんのブースでした。
一般財団法人世界防災フォーラム(World BOSAI Forum)は、
スイスの防災ダボス会議と連携し、
国内外から産・官・学・民の防災関係者が集まる日本発の国際市民フォーラムです。
お話を伺ってみると、100年前の手紙というのは、
関東大震災の後、アメリカの支援に対し、
当時の日本の学生が米国のカルビン・クーリッジ大統領にあてたお礼の手紙だそうです。
今回のぼうさいこくたいのテーマにもあった【関東大震災から100年】
その手紙は全部で750通発見されており、
一般財団法人世界防災フォーラムさんはその由来を調べるために、
手紙を送った関係者を探しているとのことでした。✉️
当時の大学生が書いたとされる一部の手紙を資料で拝見しましたが、
達筆な筆記体で書かれており、とても同じ世代の学生が書いたとは思えないものでした。
100年後の現在になって発見された理由としては、
関東大震災から100年を迎えた今年に開催されたイベントの中で、
カルビン・クーリッジ大統領のひ孫にあたるクリス・ジーターさんが、手紙の存在について触れたことで、
この手紙の存在が明らかになったそうです。
それまでの100年間、クリス・ジーターさんの自宅で
カルビン・クーリッジ大統領の遺品と共に眠っていたそうです。
資料に掲載されていた手紙は、文字がはっきり読めるほど鮮明で、大切に保管されていたのだと感じました。
他の資料には、手紙を書いた生徒さんが在籍していた学校一覧が記載されてありました。
学校の所在地は、意外にも様々で、
最も多いのは東京でしたが、中には京都、大分、和歌山、滋賀、愛知など、
関東以外の大学に在籍する学生からも手紙が送られていることに疑問を持ちました。
学校一覧の中には、私が現在在籍している学校も記載されており、
100年前の先輩が書いた手紙もあるのだと、親近感を感じました。
どのようにして750通もの手紙がアメリカへ渡ったのかなど、この手紙に関する謎は非常に多いです。
この記事をきっかけにこのニュースが広まり、謎が一刻も早く解明されたらうれしく思います。