1月16日に神戸学院大学で開かれた
「神戸防災のつどい~震災教訓の継承と自己決定力向上~」において,
学生の活動発表会に参加させて頂きました。
その中でも特に印象に残った「防災ジュニアチーム」の活動についてご紹介させて頂きます。
「防災ジュニアチーム」とは,
防災福祉コミュニティに所属し,
若年層(小中学生)で構成された防災活動に取り組んでいるチームのこと。
神戸市内の防災ジュニアチームからは5つのチームが参加されており,
今回は「東川崎防災ジュニアチーム」と
「神戸市立渚中学校防災ジュニアリーダー」の2チームについてご紹介させて頂きます。
「東川崎防災ジュニアチーム」は平成8年11月に発足されました。
神戸市立湊翔楠中学校と連携し,
防災活動に興味のある生徒をジュニアチーム隊員として1年間任命し,
防災訓練の活動を実施している神戸市初の防災ジュニアチームです。
ハーバーランド付近で活動しており,毎月一回程度講習や訓練などを行っているそうです。
今回の活動発表会にも参加していた
「魚崎ジュニア防災チーム」と「ひよどり台防災ジュニアチーム」と合同訓練も行っているそうです。
防災ジュニアチームの活動には全国大会もあり,
全国から53チームが集まり,ロープ結索や水消火器などを使って競いあったり、仮設トイレの組み立て方などを学んだりしているそうです。
また地域の防災訓練にも参加し,実際の消防車を使用した訓練や,
ホースの伸ばし方,放水の仕方等の演習を行う訓練披露会も行っているとのことでした。
次に「神戸市立渚中学校防災ジュニアリーダー」についてご紹介致します。
【命を守る防災】をモットーに計13名のメンバーで構成されている防災ジュニアチームです。
渚中学校の生徒に向けて,校内の防災意識を高める為に防災訓練の成果を発表したりしているそうです。
彼女達の発表を通じて,ローリングストックの重要性や
日頃からホイッスルを持ち歩くことの重要性を学びました。
ローリングストックとは,家に保管している非常食の中で期限の近い物から順番に消費していき,
食べたら買い足すという行為を繰り返し,常に家庭に新しい非常食を保管しておく,という方法です。
非常食はいざという時に食べられなければ意味がなく,
常日頃から消費し新しい物を保管しておくことが「防災」につながるのだということを学びました。
またローリングストックは食べ物だけでなく,電気やガスなども貯蓄しておくことが大切だそうです。
実際にバッテリーやソーラーパネルを利用して電気をローリングストックすることで,
災害時において電気が復旧するまでの間,普段通りの生活を送ることが出来たという事例もあるそうです。
そして災害はいつどこで発生するか分かりません。
災害が発生し声を発することが困難な状況に陥っても,
音で周囲に安否を知らせることができる為,日頃からホイッスルを持ち歩いておくことが大切だそうです。
また渚中学校防災ジュニアリーダーのみなさんは,
様々な防災訓練を通じて「率先避難者」になることの重要性も学ばれたそうです。
「率先避難者」とは,初めに避難行動を開始する人のことで,
「私は大丈夫」とは思わずに,まずは避難をすることが大切と仰っていました。
今回防災ジュニアチームの皆さんからたくさんのことを学ばせて頂きました。
防災訓練の全国大会や訓練披露会が行われていること,
ローリングストックは食べ物だけでなく電気も貯蓄ができるということ,
「率先避難者」の重要性,など
私達大学生でも知らないことがたくさんあり,
そのような防災活動を私達よりも若い世代が行っているという部分に1番驚きました。
私達のような大学生ももっとたくさん防災について知ってもらいたいと強く感じ,
改めて防災活動の重要性を身にしみて感じることが出来ました。
今回も貴重なお話をお聞かせくださった関係者の皆様,ありがとうございました。
Writer:シオノミサキ(Osaka/ https://www.instagram.com/salt____4_0/?hl=ja)