災害が起きた時、私たちはメディアに多くの情報を求めます。
どこで?何が?どのくらいの規模で起きているのか?
それをいち早く知ることにより、二次被害を防ぐことができます。
災害時にはできるだけ早く状況把握して、少しでも安心したいから。。。
そんな願いを叶えるシステムを開発して活用の幅を広げている株式会社Spectee様。
今回は代表取締役CEOの村上様に取り組みの内容についてお話しを伺いました。
そのシステムというのが「Spectee Pro」というAI防災・危機管理ソリューションです!
Webサイトとアプリの2種類から情報をリアルタイムに得ることが出来ます。
日本全国の災害や事故などの情報を
TwitterやInstagram、TikTokなどのSNSやニュースサイトから信憑性の高いものを
AIが自動判断し、即座に情報共有、発信を行っているそうです。
1分1秒を争う瞬間に、スピーディーに正確な情報が得られるのはやっぱり安心!
更に、なんとこの「Spectee Pro」が官公庁採用数・自治体採用数・民間企業採用数のすべてにおいてNo.1支持率を獲得しています!
現在は災害や事故などに携わる企業や地方自治体などへの情報提供として利用されています。
〈Spectee Proのいいところ〉
即時・正確な情報を得られるだけでなく、
地図表示・検索が可能なため市町村別や災害別など
必要な情報のみ閲覧することもできます。
さらに拠点登録すると周辺情報を入手することも可能!
特許技術をもつ最先端AIによる高度な分析が行われるため、情報を最適化して配信しています。
〈Spectee Proの仕組み〉
①一般の方によるSNS投稿
Twitter / Instagram / Tik Tok / Facebook / YouTube など
私たちが様々な媒体から発信した情報を集めます。
②AIによる分析
収集された情報の中から、災害や事故に関連する投稿をAIが解析します。
③人の目で確認
AIによる判断にとどまらず、真偽が不確定な投稿(情報)の場合は24時間体制で専門チームによって確かなものかどうか判断されます。
→デマ情報かどうかはどのように判断するのか?
まずはAIによって過去にあった様々なデマ情報を学習データをもとに解析、さらに過去に同様の画像が使用されていないか、同時刻に複数の発信者から同じような情報発信があったかなどを分析します。。
その後、情報管理を行う専門チームの目によってダブルチェックされます。
④タイムリーに発信
リスク情報を、音声通知・アプリ通知・メール通知などを利用して即座に配信されます。
我々若い世代が1番親和性の高いSNSでの情報発信をする時に
自分たちにできることがないか尋ねると
住所情報や具体的な詳細がなくとも
「Spectee Pro」では場所を判断する様々なノウハウがあるため、
まずは情報をどんどん発信してほしい。
発信をしていくことが重要であるが、
個人情報をむやみやたらに拡散してほしいわけではないため、
その点においては留意してほしい。
というようなお話をしていただきました。
災害や事故などが起きた際、
本来であれば情報を得るために市民からの電話を受けたり、
消防や警察、現場に向かった職員などからの報告で状況確認が行われることもあります。
しかし、実際に現場にいくというのは時間もかかり、
職員側にも負荷がかかってしまいます。
結果、リスクも大変大きくなります。
このような状況を改善するべく、
様々な企業がSpectee Proを利用したことにより”早く安全な”情報発信を可能としました。
このシステムがあることを知ってからずっと聞いてみたかった内容。
Spectee様のシステムの開発のキッカケとは、、、
東日本大震災の際に、
TVから伝わってくる情報と現地の方たちから聞く情報に大きな違いを感じた。
TVでは毎週のように人が支援物資を届けている様子が報道され
「今から行っても遅いのではないか」と思われるが、
実際はごく一部の話で全体をみると支援が行き届いていない場所が多くあった。
一方Twitterなどでは、
どこで支援を要請されているかなどの情報が発信されており、
TVに比べてリアルを伝えていると感じた。
これらを上手くまとめていけば、
何か使えるようなサービスができるのではないかと考えたことがキッカケとなったとのこと。
最近何かリアルな情報を求めたい時に
若者の間ではTwitterを利用している傾向があるからこそ
今一度SNSを災害時にうまく活用できるようになることになれば
とても有力で誰かの命を救える1歩になるのかもしれません。
ちなみに、「Spectee」という社名の由来は
”Spect:見る” にテクノロジー感を兼ね合わせて”ee”をつけたそうです。
私たちの安全のためには素早い情報提供が必要不可欠ですが、
情報提供者の安全も同じように大切です。
人々を守りながら、守る側の安全も保障する、
このような事業をこれからもっと増やしていけるといいなと感じました。
この度は取材のご対応ありがとうございました。
Writer:ヤマトユカ/Osaka(https://www.instagram.com/no.38yes/?hl=ja )