3.11。東日本大震災から今年で10年が経ちました。
10年という月日は長いようで短く感じます。
当時小学5年生の私は福島県で震災を経験しました。
わずかに揺れを感じたあの瞬間、
ドラマや映画でしか見たことのない非常に大きな揺れ、
揺れが収まった後の風景、
その後の生活、
10年も前のことですが、苦しいくらい鮮明に覚えています。
どうしても避けることのできない自然災害。
自分自身や周りの大切な人々を守るために、
今、わたしたちにできることは何か。
「災害から家族と自分を守る「災害心理」の基礎知識」の作者 野上達也さんにお話を伺ってきました。
防災といえば、
非常グッズの準備している方も多いと思います。
しかし、実際のところ何をどのくらい準備すれば良いのか迷ってしまいますよね。
そこで、野上さんから絶対に用意すべきもの2つを教えて頂きました。
1つ目は、水。2Lのものを3本程。
2つ目は、非常用簡易トイレ。
簡易トイレを用意してる人はなかなかいないのではないでしょうか。
地震が起きれば、停電・断水・下水管破損でトイレが流せない =「排せつ場所がない」という緊急事態になりかねません。
ヒトがトイレを我慢できるのは半日が限度。地震後数十分~数時間以内に、
自宅でもオフィスでもどこにいても、
誰もが例外なく「トイレ問題」に直面してしまいます。
簡易トイレは手軽に購入することができますし、自分でつくることもできます。
家に1つ非常用簡易トイレをぜひ準備してみてください。
そして、わたしたち「若者」だからこそできること、
「情報の発信」
女子高生や若者が情報発信すると、情報が早く広まる(伝波)という現象が起こるということをお聞きしました。
LINE、Instagram、Twitterなど様々なSNSが普及して多くの人が使用している現代では、災害時にも大きな力を発揮してくれることでしょう。
しかし、発信時には注意が必要です。
どの情報を信じるべきか、
受け取った情報は発信しても良い情報なのか、
情報の見極めが非常に重要になります。
また、言葉 よりも 行動 のほうが影響力があるといわれているそうです。
これは「同調」と呼ばれ、「誰かがしているから、私もする!」と周りに行動を合わせる現象です。
この現象は良いほうにも悪いほうにも進んでしまうことが難しいと感じました。
「隣の人が避難してるから、避難しなきゃ!」
「誰も逃げてないから、ここにいよう。」
このように周りに合わせることで、自分自身の命の明暗が分かれるかもしれません。
だからこそ、いかに正しい情報を掴み、
その情報を周りに発信することで多くの命を救うことができます。
Writer:サカイミサキ/Tokyo( https://www.instagram.com/_misaki630_/?hl=ja )