以前ご紹介した、会下山小学校(神戸市兵庫区)での電気自動車を活用した「災害時給電サイクル」。
今回は、「災害時給電サイクル」の一つである、港島クリーンセンターでおこなわれた充電体験についてご紹介します。
- 「災害時給電サイクル」とは?
- ごみ焼却で発電する“港島クリーンセンター”
- 『ごみ焼却施設×電気自動車』で災害に備える
出典:神戸市記者発表資料
・「災害時給電サイクル」とは?
神戸市は、災害時に大規模な停電が発生した場合に備え、
電気自動車等の外部給電機能を活用し、
避難所へ電力提供ができるように
自動車事業者(日産・三菱・トヨタ)と協定を結んでいます。
さらに、
災害時にも継続的に発電できる港島クリーンセンターを活用し、
避難所へ継続的に電気供給可能な「災害時給電サイクル」を構築しています。
・ごみ焼却で発電する“港島クリーンセンター”
神戸市では3つのごみ焼却工場があります。
そのうち、最新の港島クリーンセンター(神戸市中央区)は
ごみを燃やして蒸気タービン発電機で発電をおこなっています。
発電電力量は年間約1憶kWhで、
ポートアイランドにある中央市民病院の年間電力消費量で比較すると、なんとその4~5倍!
また、大規模地震などによる停電時でも、
1週間程度の継続運転が可能です。
さらに、停電時に発電可能であることを活かし、
公共設備への外部給電を目的とした電気自動車用普通充電コンセント設備と急速充電設備を備えています。
・『ごみ焼却施設×電気自動車』で災害に備える
港島クリーンセンターの電気自動車用普通充電コンセント設備と急速充電設備から、
神戸市と協定を結んでいる自動車業者の電気自動車に充電!
充電後は避難所へ向け出発します。
大規模地震による停電の際にも、
ごみ焼却で発生するエネルギーを電気に変換させ、
電気自動車を用いて電力供給を可能にする「災害時給電サイクル」。
持続可能性に関心が高まっている今、
このような環境にも配慮した備えが大切であると感じました。