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首都圏外郭放水路について大学生インフルエンサーが防災の視点を交えて取材!

まず首都圏外郭放水路とは、
各河川から洪水を取り入れる「流入施設」と「立坑」、
洪水を流下させる地下水路の「トンネル」、
地下空間で水勢を弱めスムーズな流れを確保する「調圧水槽」、
そして地下から洪水を排水する「排水機場」と「排水桶菅」などで構成されているものです。

これらの主要施設の中で今回見学させて頂いたのは、第 1 立坑と調圧水槽です。
この 2 施設についてご紹介させていただきます。

首都圏外郭放水路の第1立坑を真下でみるとこんなに高い景色

立坑は、洪水流入と放水路の維持管理に活躍します。
第 1~第 5 まで 5 つある「立坑」は、
地下トンネルでつながっており、
中川、倉松川、大落古利根川などから洪水を取り込む働きのほか、
管理車両の搬入や換気設備の取り付けなど、
外郭放水路の維持管理面で重要な役割を果たしています。

深さ約 70m,内径約 30m あり、巨大な円筒状になっています。 この大きさは、スペースシャトルや、自由の女神がすっぽり入ってしまうほどのサイズで
地 面の下がそこまで深く掘られていることに驚きました。

これだけ大きい立坑が 5 つもあるので、
大きな洪水が起きた際にしっかり水を排水することができ、とても安心できると感じました。

首都圏外郭放水路の第1立坑の写真の撮り方のコツ

立坑を見学する際に通る道ではこのような無数の穴がたくさんあります。
そこの穴にスマートフォンのカメラを合わせると綺麗に写真を撮ることができます!!
皆さんも足を運んだ際にはぜひやってみてください~!

地下神殿と呼ばれる首都圏外郭放水路を大学生インフルエンサーが防災の視点で見学

次に調圧水槽の紹介です。
調圧水槽はこの風景がそのものを表していますが、
“地下神殿”と呼ばれています。
トンネルから流れてきた水の勢いを弱め、
江戸川ヘスムーズに水を流すため、
地下約 22m の位置につくられた長さ 177m 幅 78m.高さ 18m におよぶ巨大水槽です。

ポンプ運転を安定して行うための役制と、
緊急停止時に発生する急激な水圧の変化の調整を行う役割を持っています。
長さ 7m、幅 2m, 高さ 18m, 重さ 500t 柱が 59 本もあり、
水槽の天井を支えています。
規模の大きさや柱の光景からまさに神殿のようだと感じました。

首都圏外郭放水路の荷物の搬入は天井から

上を見上げると工事をする際に重機を入れる窓があり、
その窓から指す光がまた芸術性を増していてとても綺麗でした。
洪水の水を溜め込む水槽とは思えないほど全体的に綺麗で、
その光景を保つためにはとても時間をかけて清掃を行っているのだろうと苦労が伺えまし た。

首都圏外郭放水路の後には龍Q館でより詳しく首都圏外郭放水路の役割を知る

施設を見学させていただいてから
「龍 Q 館」の見学もさせていただきました。

首都圏外郭放水路全体を管理するモニタールームを見学

操作室を見ることができ、
大きなモニターには川の様子や首都圏外郭放水路の中の様子も映し出されており
こうして緊急時にも確認をしながら対応するそうです。

他にも首都圏外郭放水路についての施設の役割や建物全体がどうなっているのかの説明や
調圧水槽を作る際に掘る中で見つかった化石などの展示もあり、
分かりやすく首都圏外郭放水路について知ることができました。

私自身、今まで災害について真剣に考えたことは無かったし、
災害があったときの対応として
国が何を考えているかなんて想像したこともありませんでした。

このような大きい規模の施設があることに驚きを受けたと同時に、
意外にも芸術性があったことや壮大な光景に感銘を受け、とても貴重な経験になりました。
若者からすると「防災」や「災害」という興味を持ちにくい分野かも知れませんが、
素敵な光景を見に来るという目的だけでも良いので、
是非一人でも多くの人に足を運んで頂きたいと思いました。

首都圏外郭放水路は、一般向けに見学会を行っています。
事前予約制、有料で開催しています。
詳細及び予約は下記までお問い合わせください。
電話 048-747-0281
HP https://gaikaku.jp/

Writer:スギモトアオイ/Tokyo(https://instagram.com/aoi_upr?igshid=ifo3j0od4mwi)

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