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兵庫県養父市の防災に関する取り組みを広瀬市長に伺いました!

〜目次〜

・兵庫県養父市ではドローンで防災時に備える取り組みを開始

・岐阜県本巣市と「災害時の相互応援に関する協定」を締結

・強化している兵庫県養父市の防災に関する取り組みについて

 

兵庫県養父市ではドローンで防災時に備える取り組みを開始

養父市は、谷間や山間エリアが多いことや河川の氾濫や土砂崩れの恐れがあり、
代替えの道路もあまりないため孤立する可能性のある地域が多いそう。
医師がいる地域の孤立でも、
医療器具や薬がなければ怪我をした人を助けることができない。
このような観点から2020年に日本航空と養父市がドローンを活用した
地域課題の解決を目指す連携協定を結ばれたそうです!

ドローンを使用した支援物資の輸送は既に現行法で行うことができますが、
養父市が試みた内容は、
ドローンの操縦士が、目視で確認のできない遠方へ、
補助者を立てて輸送を試みるという検証を行なったそうです。

法律上目視できないところへのドローンの飛行は国土交通大臣の許可や
操縦者の目視に替わるモニター等の条件が必要だそうです。

養父市はこれらの規制の緩和を行うべく、「国家戦略特区」を活用し、
少しずつではありますが、それらの規制がなくとも飛行できるよう検証を重ねていきたいとのこと。

兵庫県養父市防災への取り組みでドローンを使用した災害時緊急対応の検証を日本航空と締結養父市市役所公式ホームページから引用)

孤立してしまったところへ物資を運ぶ画期的な方法である、ドローン。
空飛ぶ自動車として発達していくのではないかと市長は仰っていました。
養父市から、画期的な救援方法が始まりそうです!!

岐阜県本巣市と「災害時の相互応援に関する協定」を締結

兵庫県養父市は岐阜県本巣市と「災害時の相互応援に関する協定」を締結

(本巣市ホームページより引用 https://www.city.motosu.lg.jp/0000001046.html

平成29年8月には、
岐阜県本巣市と「災害時の相互応援に関する協定」を締結されたそうです。

・本巣市市長 藤原 勉様が養父市出身であること
・岐阜県本巣市に国の天然記念物の「薄墨桜」があり、養父市にも国の天然記念物である「樽見の大桜」があること。
・両市が持つ、桜における交流があったこと
・山間部が多いといった地形環境も似ていること、、、
このような共通点などから、
災害時の相互応援に関する協定を結ばれたそうです。

災害時の協定は、近くで連携を結ぶことが多いそうですが、
近くで連携協定を結ぶと、養父市を含めた近隣の地域全体が被災する可能性があり、
相互支援が困難になるという観点から遠く離れた、そして深く関わりのある本巣市と結ぶことを決めたそう。

他にも、
平成23年に起こった「東日本大震災」において、
平成24年3月より養父市から宮城県塩竈市に職員を派遣し、
復旧・復興に協力したことがきっかけで、
平成25年に「災害時における相互応援協定書」を締結しています。

こうした連携があることで、
「何かあれば応援に行き、また応援に来てくれるので、お互いにとって心強い存在である」
と広瀬市長は話されておりました。

 

強化している兵庫県養父市の防災に関する取り組みについて

兵庫県養父市の広瀬市長にインフルエンサーが防災の取り組みについて取材

広瀬市長は、過去に養父市役所で上下水道の整備、土砂整備などを
担当されていた経験があり、
平成16年の台風23号や平成30年7月豪雨のような災害に対応することや
災害復旧後に同じ場所で起こる「再度災害」を防ぐことための対策を
考えているとのことです。

そういった過去の災害での経験を基に、
拠点となる備蓄倉庫を養父市は各地に設置をし、
お湯を注げば食べることができるご飯や、缶詰のパンなどの非常食、
水、電気類、毛布、パーテーションなど様々なものを備蓄しているというお話も、、、

長期化する避難生活に向けてお弁当を届けてもらえるように調整されているそうです!
避難生活でお弁当が食べられるのは、不安な心も少しホッとできるのではないでしょうか。

さらに、市民の皆様に日頃から対策、意識してもらうために、
定期的に各集落で防災用具の点検を行ったり、
9月1日の防災の日には市全体で防災訓練を行なっているそう。
各地域での避難困難者もリスト化しており、
いざというときに助け合えるようにされているそうです!!
他にも住んでいる場所の避難場所や危険な場所等の
環境を知ってもらうために防災マップの確認も推奨されているそう。

さらに、今年流行している新型コロナウイルス感染症が
養父市で発症した場合においても対策をされているようで、
兵庫県と連携が取れる環境を整えているとのことです。
ここで最も恐れていることが、ウィルス感染の蔓延と自然災害が
並行して起きてしまう「複合災害」なので、どう対応したらいいのか
しっかり考えていきたいと広瀬市長は仰っていました。

また、平成16年に起きた台風23号による円山川の氾濫から、
約10年かけて国と県との共同で補強を行い、10億円ほどかけて
堤防の強化やダムの強化を行いました。
水害で被災すれば、30〜40億円の損害が出るそうですが、災害を先に防ぐ、「減災」として取り組まれたそうです!!
実際に、平成30年7月豪雨でも被害はほとんどなかったそうです!!
その経験も踏まえて広瀬市長は
「上流から河口まで行政だけでなく各地域と協力し合い、
河川をどう管理するか考えることが必要ではないか」と仰っておりました。

今回お話を伺う中で、みんなで協力し合い、
他人事と思わず、自分事と思うことが大切なのではないかと感じました。

お忙しいところ、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。

Writer:畠中舞衣/Hyogo(https://www.instagram.com/mai1223_/ )

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